「アルテ」見た!
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主人公アルテちゃんは貴族出身でありながらも職業として画家になることを決意します。
画家として身を立てるには画家工房への弟子入りをする必要があるということで、自分の書いた絵を持ち方々尋ねまわるも女性だからという点で門前払い。
今まで書いてきた絵を見てもらうことすらできず途方に暮れていたとき、とある訳ありの画家レオさんに出会います。
レオさんもはじめは弟子とするつもりはなかったものの困難な課題をクリアするタフさ、絵への情熱、自立への覚悟に若き日の自分の姿を見つけついにアルテちゃんを弟子とすることに。
とはいえ、時代は時代…
更なる困難にぶつかりながらもアルテちゃんは今日も画家として自立するために努力を続けるのである…!みたいな話。
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好きな坂本真綾さんが主題歌を担当されているのでずっと気になってたのをようやく見た!
ようやく~シリーズ多すぎる。
いかに腰が重いかって話で…ってそれはともかく。
私、アルテちゃんのこのドレスが好きなんですよね~
襟んとこおしゃれ~
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カンタンに言ってしまうと抑圧されていた女性が自己表現をする話だから、逆に今は人選びそうな内容だなと思ったり…
あとかなり過酷な修行を積むので言う人は言いそう。
名作のスポコン漫画的な感じというか。
でもアルテちゃんは家飛び出しちゃってますからやらなくてもどうするっていう状態ではあるんです。
微妙な言い回しが多くて、時代はルネサンス後期ですから世界観的に相当女性には厳しいうえに、序盤は仲間であっても時代柄アルテちゃんの小さな地雷をちみちみ踏んでいる感じで「あ、今のアルテちゃん嫌がりそ…」「やっぱり…」って感じになる。
私はあんま気にしてなかったんですが、友人に反ツイフェミ(というか、私をツイフェミといって嫌っていた)という人がいてそばでいつもごちゃごちゃ言われてたので思い出して「この作品にいう人いるんだろうな…」てなんとも言えない気持ちになってしまうことがある。
前線に出る人にはこういうこと現代であってもあるだろうなって私個人は思うんですけどね。
このアルテという実際的な才能に満ち溢れている人は、多分現代社会のサラリーでも同じような戦いをするタイプだと思うから…(笑)
それにしても彼女は意思が強くて、お母さまが一方的だったにしろ「まともな生活って好きなことも出来ず男の下で媚びを売る自由のない生活を送ることですか」って言うのすげえなって思いました。
お母様はちょっと驚いただろうなって思った。そういう風に見てたのかって。
お母様は絵を辞めろというし、たしかにお父様みたいに理解ある人をほかに見たことがないから「ヤダ!!!!」って感情が高ぶった結果こういう言い方になってしまったんだとは思う。
それくらい当時貴族の女性は鬱屈した人生送ってたんだよっていう表現に過ぎないと思う。
それにいくら当時の適齢期とはいえアルテちゃんはまだ子供だったから言っちゃうかもなとは思います。
アニメの終わりのころ、聖堂の天井画をお母さまが見にいらっしゃってました。
値観は合わないけどお互い愛してるんだと思う。
最初アルテの絵を燃やしてまで絵を諦めるように説得してたとき「お前をどれだけ大事に思ってるかいずれわかる」って言ってて、そんなこといいつつ嫌な人なのかなと思ってたから本当なんだなってビックリした。
派手な親子喧嘩ってことなのかな。
だってアルテちゃんの気の強さは明らかにお母さま譲りですからね。
絵燃やしたのも町の工房に殴り込みかけてて切れて髪の毛切ったのも同じ種類の力業だ。
今までもめちゃくちゃ一線超えた言い合いしてそうだなって勝手に思っています…
使用人の皆さんのほうが怖くなっちゃいそうなことぶちまけちゃってそう。
それ言ったらおしまいだろ…!みたいな。
アルテの世界は偏見や差別を己の力で乗り越えて世界を切り開くお話かなって思うので、見る時はこっちもそのつもりで「こんくらいで居なきゃ負けちゃうんだ」って覚悟してみないと読者の分際で負けちゃいそうになる(笑)
あくまでそういう時代の話ですから覚悟しておかないとですね。
普通に男性が言われてるところもある。
一番きつかったのはパン屋のおじさまに嫌なこと言ってくる人達。
なんでこいつらそんなひどいこというの…?って町中の人引いてると思う。
当然我々のアルテは抗議しに行きました。
だから時代・女性ってのもあるけど、根本的には「うるせー外野との戦い」の話なのかなって思う、多分。
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漫画未読なのですが、表紙すべて素晴らしいですね。
がっしりと書き込んであるタイプの絵柄だからビームコミックスかと勝手に思っていたけど、ゼノンコミックスなんですね。
これは読まないと。
心の中の高校生くらいのころの私が「コレ絶対好きだから読んどいたほうがいいよ」って言ってくる…