暗いところで待ち合わせ/失はれる物語読んだ!
しばしば読書の感想を書いて読書家ぶっているくせに、実は乙一先生の本を読んだことがなかった。
我ながらゾッとする話です…
これは言い訳なのですが最も本を読んでいた高校生のころ乙一先生の本は大人気で借りられなくて…ううん、言い訳です…
みんな読んでたから逆にカッコつけて読まなかったのかな(ダッサ)
なんにせよ大罪です…
そんなわけで拝読したのですが文章の透明感がすごい…
表題作も好きですが、そのほかの作品はもっと好きかもしれないです。
これは本当に高校生のときに読みたかったな…って思いました。
本当にみずみしい。
てか「君にしか聞こえない」って収録されている「calling you」が映画化された際のタイトルだったんですね。
あと収録された短編集のタイトルかな?
やっぱまあまあ大人になってから読むと「こんな若い子たちが悲しいことになって悲しい」っていう感覚が近いのかもですね…
ハイティーンの時に涙をにじませながら読むのが一番アツいんだろうな。
とはいえ、こういうボーイミーツガールってやっぱりジンと感動してしまう。
こちらも読んだ。
勝手にホラーだと思っていたんですが全然違った。
表紙の目力に勝手にビビってたんだな…
目の見えない女性のお宅に、殺人事件の容疑者(無実)が勝手に忍び込み、二人は薄----く認知しあいながら奇妙な共同生活を送る…みたいな話…
殺人の容疑者にされた主人公のとっさの行動が大胆すぎて笑ってしまった。
それイケるのか…!!!???と思ったら、まあ普通にバレる。
そこがいいというか、主人公のアキヒロさんのことが好きになってしまった。
(全く関係ないのにキン肉マンのソルジャーさんが服を黒いペンキにひたし牧師に変装した有名なシーンを思い出した。本当に関係がない)
主人公のアキヒロさんが優しい人で良かった(本当に)。
ミチルさんが優しい人で良かった(本当に本当に)。
ホント良かったなってしみじみ思うような、そんな感じでした。
なんか先生の本って暖かいんですね。
もっと怖い話がいっぱいなんだって勝手に勘違いしてました。