「リザとキツネと恋する死者たち」見た!
1970年代のブダペスト。日本の恋愛小説と、彼女だけに見えるユーレイ日本人歌手“トミー谷”が心のよりどころのリザ。30歳の誕生日に住み込み先の元日本大使未亡人に許可をもらい、素敵な出会いを求め外出するが、その間に未亡人が殺害されてしまう。刑事ゾルタンが捜査を命じられるが、リザに殺人の気配はない…。恋に恋する彼女が巻き込まれる連続殺人事件。その影にチラつくキツネの呪い。果たして孤独なリザに幸せはやってくるのか―。(Amazonさんより↓)
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たまに柔らかく言えば「浮世離れした」、率直に言うとややヤバイ女性の描写としてファーストフード店のおもちゃを集めているというのしばしばありますが、私がそうなのでハッとしてしまう(笑)
リザさんあなたもそうなんですね、どうも!(悲しい顔)
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ブラックジョーク系の笑いに溢れたSFロマンス、とでも言ったらいいでしょうか…
なんちゃって日本要素が絶妙に面白い。
それでいて世界観がかなりしっかりしていてもはや成立していると思いました。
すごく雰囲気がいいんです。
トミーさんの歌もなにか癖になるいい感じで楽しいです。
確かに踊りたくなる感じかもしれませんね。
主人公のリザさんは住み込みでとあるご婦人のお世話をしている、日本人歌手“トミー谷”と庵造みどり先生の『桃色の空の下で』(もしかして本当にはないのかも)という小説が大好きな29歳です。
そんなリザさんが30歳の誕生日に奥様に頼んで外出の許可をもらいました。
彼女が向かうのは町のファストフード店です。
そこでリザさんは運命の人に出会えないかとひっそり期待しているのです。
リザさんの大好きな小説『桃色の空の下で』にはこのような文章があるそう。
゛注文した蟹肉バーガーはすっかり冷めていた。“
゛大島の視線に女は我を失った。“
゛三十歳の誕生日に得た最高のプレゼント。“
゛それは愛。“
゛メックバーガーに幸せの香りが満ちる。“
だから、そんなメックバーガーで運命の人に出会えないかっていうのです。
ちなみに蟹肉バーガー(クラブバーガー)で調べたら、ドムドムハンバーガーの「丸ごと!!カニバーガー」が出ましたがこれではなさそう。
マックならエビフィレオがあるけどそれをもじってるというかモデルにしてるのでしょうか?
しかし庵造みどり先生の『桃色の空の下で』は神保町とかで売ってるような古い本みたいなんですけど、…マック(便宜上)食ってんのかい!
てか、このお話も1970年代ということでますます混乱してきた。
日本には1971年1号店が出来て、ハンガリーは1980年代にはじめてできたみたい?
なおエビフィレオは2005年の日本の期間限定メニューが最初だったみたいですね。
…ごちゃごちゃ言っちゃいましたが映画は2014年なのでそんなことは関係ないですね。
というわけで。
「日本の小説に憧れたリザさんは小説で出てきた日本のハンバーガーをメックハンバーガーで食べながら運命のだれかが自分を尋ねてきてくれないかと思った」ということで良いんでしょうか?
リザさんの薄幸な雰囲気でよくわかんなくなってたんですが(リザさんすいません…)、メックバーガーは新しくできた新進気鋭のオシャレストランでおそらく若者やカップルのデートの場所として盛んに利用されていたのでしょう。
なお、リザさんは普通のハンバーガーを食っている。
蟹のハンバーガーなかったみたいで…
メニューにない注文したリザさんに店員さんが「キャビアも付けますか(笑)メニューもう一回見てくださいね(笑)」みたいな感じで本当につらい。
そんないいかたってないよ…!!!
リザさんの幸の薄さは本当に身につまされるシーンがめっちゃあるのでいっしょに少ししゅんとするかもです…(汗)
とにかく事件、事故、人死にとわちゃわちゃなんですが、リザさんの恋はゆっくりと歩みを進めていくのです。
ロマンチックなラブストーリーってわけじゃないので、その気分で見てるとリザさんもリザさんの周りもハチャメチャすぎて白目になりそうになる…(笑)
ただしHAPPYENDなので大丈夫です(大丈夫か?)!!
大丈夫ならいいんですけどね!!!!!!!!?????の連発です。
終始シリアスな笑い状態で好きな人はきっと気に入ってくださるはず。
私的にはおすすめ映画です^^b