「犬鳴村」見た!
ずっと気になっていた清水監督の村シリーズの一作目…
実はもう見てるものもあるんですが、これ改めてみたのでメモっとこうと思います。
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臨床心理士の森田奏の周りで突如、奇妙な出来事が起こり始める。
「わんこがねぇやに ふたしちゃろ~♪」
奇妙なわらべ歌を口ずさみ、おかしくなった女性、行方不明になった兄弟、そして繰り返される不可解な変死…。
それらの共通点は心霊スポット【犬鳴トンネル】だった。
「トンネルを抜けた先に村があって、そこで××を見た…」突然死した女性が死の直前に残したこの言葉は、一体どんな意味なのか?
全ての謎を突き止めるため、奏は犬鳴トンネルに向かう。
しかしその先には、決して踏み込んではいけない、驚愕の真相があった…!(公式サイト様より)
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わたくし、浅学でお恥ずかしいことながら結局犬鳴村というのは何ぞやというところから曖昧なんですよね。
まず犬鳴峠っていうのは福岡県の宮若市と久山町の間をつないでいる峠で、「犬鳴村」というのは「旧犬鳴トンネル近くに、法治が及ばない恐ろしい集落『犬鳴村』があり、そこに立ち入ったものは生きては戻れない」という都市伝説」の中に登場する場所とのこと。
つまり「犬鳴村」そのものは、伝説の場所ってことなんですね。
な、なるほど。
そもそも福岡の方の話というところからもなるほどです。
主人公森田さんのお兄様の恋人が犬鳴村の瘴気に当てられて事件が起こってしまい、以来主人公の周りではおかしなことが。
そもそも森田さんのお宅は現在では都市伝説級の亭主関白な家庭でお父様が常に怒ってる怖い人なんです。
お母様はそれに何も言わずしたがっており、お兄様はそんな家族に反発してやや堕落した生活を送っている様です。
ここまでで和風ホラーの「幽霊とか以前の嫌な雰囲気」はすでに十分ありますよね…
その後、昔ダムに沈んだ犬鳴村の人間であるケンジさんとマヤさんと関わったために、主人公はかつての村にタイムスリップというか異次元に迷い込んだというかそういう感じになる。
そして主人公は犬鳴村のマヤさんのお子さんを旦那さんのケンジさんから託された…
ケンジさんは「この子を生かすために外の世界へ連れ出してくれ」ということですけど、マヤさんは全然納得してないんですよね。
犬鳴村の血筋を引く主人公らが生れるにはこのとき赤ちゃんを外の世界へ連れ出す必要があるのはわかるのですが…
お母様がそうしたいのであれば、赤ちゃんを返すという道もあった気がする…
赤ちゃんが助からなくてもよかったという意味ではなくて、マヤさんがお子さんを手放すのに納得できないままだったのはちょっと悲しかったのかなあって思います。
しかも主人公のお兄様の体にこのご夫婦の体が絡みついていたのは、なんか不満だったということなんでしょうか?
とくにケンジさんは主人公にお子さんを託したはずだったのに。
マヤさんのことを止めきれなかったってことなのかな…
多分呪いは全然断ち切れてないんだろうな…っていう後味の悪い終わりでした。
最後の最後の「まだまだ恐怖は終わってないんだよ」っていう演出もあったけど、それ以上にお兄様にご夫婦の体が巻き付いていたことが悲しい…
呪いも何もかも終わってもうあとに引くものがない風に作るべきとは思いませんが、「え?!マヤさんはそれでいいって言ってんですか!?」ってところだけは心残りだったかなと思います。
とはいえ、しっかり楽しめました。
和製のホラーはやっぱり水が合います。おススメです^^b