ラストナイト・イン・ソーホー見た!
TOHOシネマズは6回見ると1回無料です!
その権利で今回見たのが「ラストナイト・イン・ソーホー」。
タイムトラベルサイコスリラーって一体…?と思ってたけど、私的には面白かったです!
なんとオフィシャルサイトであらすじが漫画で載ってた。↓
(この映画は様々な形の暴力が出てくるのでご注意…。トレーラーだとちょっとわかりづらいかもなのでかいとこ…)
ネオンってどうしてこんなに明るく美しくて、俗っぽくあやしいんでしょうか。
まさにサンディの魅力そのものですね。
いや、サンディという虎のような人を追い詰めてこうならないと思う方が凄いなっていう感じでした。
なんならなりすぎてて、ちょっと笑ってしまった。
殺しすぎだし埋めすぎ…(笑)
しかし被害者たちがエロイーズちゃんに救済を求めるシーンのおぞましさにゾッとする。
サンディに起きた出来事を知ったエロイーズが助けるはずがないわけで。
だからあたり前にエロイーズは拒否するけど、結局なんだかんだでサンディがあの部屋で一緒に燃えてしまうのが皮肉だ。
自分ごとおぞましい記憶ってことなのかな。
最後のウインク、サンディのスゴイとこだなって思います。
多分殺したことは別に後悔してたり、罪悪感があったりするわけじゃないんだと思う。
火の中で腰かけていたの、こうなるはずじゃなかったっていう怒りと無力感で呆然としていたんだと思う。
挫折して落ち込んでるみたいな。
生きて!ってあんなに言われてもめちゃくちゃ抵抗して、まるであの若い頃のままでエロイーズと言い合いになっているサンディにはほほえましさを感じるほどだった。
同じ年の女友達みたいなケンカだった。
まったく摩耗してなくてすごいんです…
あとは、エロイーズがおばあさまに愛されて優しい娘さんに育っているところがいい。
泣きながら「田舎に帰りたいよ」って電話がかかってきたときのおばあさまの気持ちを考えると私までたまらなくてですね…
本当に普通で気立てのいい女の子なんです。
手元離れるのもすごく心配だっただろうな。
亡くなったお母さんの写真もっていきたがらない様子にもおばあさまに対してものすごく遠慮があるんですよね。
天真爛漫な性格のエロイーズがふと影のある表情を見せるとこが切なくて仕方ない。
多分最初は憧れのロンドンでうまく行かずにくさくさしてたときにサンディの夢を見て、好奇心で首突っ込んだんだと思うんですよね。
エロイーズって上京したての善良な優しい田舎娘って感じなので、余計にサンディの胆力と忍耐力みたいなものが際立つ。
サンディ、感情に任せて殺しをしていたようにも思えるけどかなりの数の件をこの年齢になるまで何事もなく隠し通してる…
自分に手を出してきた人間をあれだけの数始末してきたっていうのはもはやハンティングしているような感じもあるから、私を不快にするような奴はこうなるからなってはっきり世の中に主張したくなりそうな気もしないでもない。
つまり、途中から自分を買った具体的な男性への復讐から、こういう人の夢を搾取する世界への抵抗として殺すつもりでひっかけるようになってないかってことなんですが。
あくまで、最終目標の「歌手・女優」を達成するためにいったんは声掛けに答えたテイを保っていたのかな…
全部「なるため」やってたってことなのかな。
だとしたら、サンディはもう鬼になっちゃってたのかもしれない…
まあどっちも同じか…サンディはいつも「望んでないこと」をさせられ続けてたんだから。
この映画でわたくしがすごくビビッと来たのがビックリ要素があったことです。
ちょっとゲームっぽいのかもしれない。
最近アドベンチャー系のホラーゲームをしてたんですが、演出が感覚的にピンときた感じがあった。
精神的なダメージを追った人の記憶を追体験し、恐ろしい世界観なのに不意に優雅な音楽が流れてくるみたいな。
ありますよね。好きなんですよね…
もしこの映画にゲームとして出会っていたら、やっぱりすごく心に残っただろうと思います。
サンディ役のアニャ・テイラー=ジョイさんって「クイーンズ・ギャンビット」に出演されていたんですね。
話題になってたけどネットフリックスに入ってないので見てない…
見ろという思し召しですかね。