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ウイッシュ・ルーム見た!【映画感想】

ウィッシュ・ルーム(字幕版)

 

とある若くてお金のない夫婦が引っ越してきたのは古いお屋敷。

それでも若い二人は意気揚々と新生活のためにお家の整備に精を出していたのでした。

すると、なんとこのお屋敷には隠し部屋があったのです。

そしてそこは願ったものがなんでも出てくる不思議なお部屋だったのです。

 

豪華な料理、たくさんの服、山ほどのお金を出して楽しんでいたのもつかの間、贅沢に飽きた奥様はずっと望んでも恵まれなかった子供を願ってしまいます。

同じくして、部屋が出してくれたものは家の外に持ち出すと急速に劣化して灰になってしまうことに旦那さんが気づくのでした…みたいな話。

 

・・・

 

この映画すごくていかにも切ない終わり方しそうなもんですけどちゃんとサスペンスです。

悪い方、悪い方、悪い方に話が進んでいく。

 

部屋から生まれた子供には何の罪もないし、育っていく様子をみて確かに愛情的な感情がしっかり芽生えていく。

しかしながらとあるシーンできっぱりと不気味な存在に変わる瞬間がある…

慈しんでいたはずなのに、次の瞬間ウイッシュルームが生み出した化物にしか見えなくなる。

 

すごいな~って思いました。

自分の中の切り替わり、ガツンと感じました。

この映画、ちゃんと気味悪い(笑)

 

部屋は万能で空間すら作ることが出来るんです。

部屋で生み出されたものは家から出ることが出来ないから子供は外の世界に憧れているのですが、部屋が「外の世界」を部屋の中に作り出してしまう。

 

スゴイことだ…

外に出る必要がないじゃないですか。

内側に世界をそのまま作っちゃえばいい。

人間だって世界の80億人全部も作ってしまえばいい。

 

部屋で作ったお金は持ち出せないけど、部屋のお金が使える世界で生きれば済む…

家の中で閉鎖的に暮らさせなくても部屋の中の学校に入学させて、卒業後は部屋の中の企業に就職するなり、部屋の中でニートになるなり、部屋の中の世界で起業するなり、部屋の中のユーチューブで有名になるなりすればいいじゃないですか。

働かなくても豊かに暮らせて、自分に都合のいい人間だけに囲まれて生活できるわけですし。 

 

でも同時にその意味のなさも分かる…

結局は外に出ざるを得ないのかもしれないですね…

現実なんて都合悪いだけなのになぜなんでしょう…