ブロード街の12日間読んだ~
ビクトリア朝のロンドンでコレラの蔓延を防ぐべく、13歳の少年イールくんが奔走するお話…
2015年の読書感想文のコンクールで課題図書だったんですね。
私は表紙がかわいらしいのでチョイスした(笑)
イール君はこの物語の登場人物ですが、スノウ博士やコレラの状況は史実をもとにしているそう。
またまた恥ずかしいんですが、私はあんまりコレラのことを知らない。
経口感染するそうですが、当時は瘴気説として汚染された空気を吸い込むことで広がると強く考えられていたとか。
物語では原因の地区の水はおいしいと評判で、なかなかコレラの感染源だということを
説得できないんですがもどかしいですね。
スノウ博士とイール君の地道な調査によってついにくみ上げ機のハンドルを外し感染が収まっていくのですがなかなかスリリングでした。
久々に児童書を読んだけどやっぱいいですね。
個人的にうおっと思ったのがほかにもありまして、このイール君は孤児で川さらいや雑用で身を立てています。
さらにそうして得たわずかな収入の中から弟のためのお金を捻出している…
もともと彼はお父様がお勤めしているご家庭の出身でしたが、病気でお父さんを亡くしてからお母さまも失いこのような生活をしていた。
非情なまでの転落ですがそういう時代だったということらしい。
彼は特別な事情で上乗せで理不尽な生活を送っていたのはあるんですが。
ともあれこの時代を垣間見るにもいい物語だったようです。
↑「イギリスロンドンの中心部、シティ・オブ・ウェストミンスターのソーホー地区のブロード・ストリート近くで発生した、コレラの大発生である」って書いてある…
ソーホーってこの前見たラストナイト・イン・ソーホーの舞台の町ですよね。
つまり超都会ってことでいいんですか???
私イギリスのこともマジで全然知らないんだな…