あしながおじさん、続あしながおじさん読んだ!
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「二伸
これは私が生れて初めて書いたラブレターです。
ちゃんと書き方を知ってるなんて妙ですわね?」
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言わずと知れた名作。
私が読んだのは新潮社の特別版の表紙のヤツ。
古本屋で購入しました。
お恥ずかしながら、この年になり始めて読みました。
孤児のジュディ(ジルーシャ)ちゃんに、学生生活を月一回のお手紙で報告する代わりに大学進学の支援をしてくれるという変わり者の「あしながおじさん」が現れました。
もちろん善意の人です…(笑)
いきいきと思いっきり学生生活をエンジョイしながら、ときには正体を明かしてくれない「あしながおじさん」に様々な感情をぶつけながら、素晴らしい一人の大人に成長していくのでした…みたいな話。
久々に「萌え」を感じました。今風にいうと「エモ」かな…
ジャービスさんとジュディちゃんはかつては孤児院の評議員と孤児の関係でしたが、手紙のやり取りを通じていつの間にか人と人の関係になっていったんだなぁと胸が暖かくなりました。
お二人には多少の年の差があるんですね。
最初はハイティーンの女の子だったジュディちゃん…
抜き出した最後の文章は自分の少女時代を懐かしむような響きすらある。
大いに学び、数年の年を重ね、手紙の最後の文章には彼女がもう大人になってパートナーを得るべき瞬間が来たのだということが伝わってきます。
ロマンスでもあるけど、どことなく懐かしくて切ない気持ちにもなる青春小説でした。
やはり世界で読まれている名著でした。
で、こっちも読んだ!「続あしながおじさん」。
「続」ってつけるの大胆すぎませんか??
びっくりした。
でも実は「続」というよりはスピンオフといった方がしっくりきます。
ジャービスさんと結婚したジュディさんは、大学時代の友人サリーさんに自分の育ったジョン・グリア孤児院の運営を急に任せるのです。
上流階級の出身のサリーさんはそんなに福祉には興味ないんですが、子供たちと触れ合ううちに熱意をもってジョン・グリア孤児院の改革に取り組んでいくようになるのでした…みたいな話なので…
つまりサリーさんの奮闘記なのです。
彼女は良い意味で図々しくてお節介な感じ。
それこそ肝っ玉母さん的なイメージです。
でも子供を支援したい、ってこれくらいの熱量と腕力がなきゃ出来ないのかもなぁと思いました。
複雑なバックボーンを持つ子供達に対して上流階級のサリーさんの提案て無神経とも言えそうなくらい豊かだけど、「これがいいんだ」と力強く導いてくれるならそれはそれでありかなぁと思います。
それにいいご縁があったら精一杯祝福してくれるし、子供達の気持ちも一生懸命考えてくれる。
いい人なんですよね。ホントに。
一方で「やっぱり百年前の話なんだ」とぎょっとしてしまう表現もある。
あとサリーさんの少しだけある、悪い意味での天真爛漫さに閉口する場面も…
しかし、あくまで個人と個人の間のお手紙をこちらが勝手に覗き見ていると考えればこんなもんかなあとも思います。
こんな感じでたまーにほろ苦さがあるんですよね…
だからある程度時代とか事情とかに思いを馳せる必要があって、あしながおじさんよりもちょっと年上向きの物語だと思いました。
続~は今この歳で読んでしっくりきた感じです…
先週末頑張って読んだので疲れた…(汗)
最近本が読めてるのでちょっと嬉しいですo(*⌒―⌒*)o♪