「ブレンダンとケルズの秘密」見た!
9世紀のアイルランドのケルズ修道院ではバイキングの襲来を防ぐため建物を囲む塀の建設が盛んにおこなわれていました。
そんな中、装飾写本の名手修道士エイダンがとある本をもってバイキングに襲われた町から逃れてきます。
主人公のブレンダンも装飾写本に興味があり、エイダン様に話を聞いていると写本の完成に力を貸してほしいと頼まれます。
ブレンダンは喜び、まずインクの材料となる木の実を取りに森に向かうのですが…みたいな話。
・・・
ある本、って「ケルズの書」のことです。↓
成立まで複数説があるようですが、この映画ではアイオナ島で途中まで作られて最終的にはケルズで成立したって話になっている。
書は検索していろいろ見たんですが、もはや精緻すぎてごちゃごちゃしてるほどですね(笑)
こうやって絵柄をミチミチ書き詰めるのは気が遠くなるほど細かくて時間のかかる作業なんでしょうね…
主人公のブレンダンくん(ジャケットのオレンジ髪の男の子)がとってもかわいくてついつい応援してしまった(笑)
元気な子なんですがちょっと真面目で臆病でいじらしい。
木のみを探す手伝いをしてくれた森の精霊アシュリンちゃん(同じく、長くて白い髪の女の子)との冒険はかなり芸術的です。
白い髪がまるでリボンみたいに舞ってカワイイ。
彼女はかなり勇敢な子でブレンダンくんを助けてくれたけど、あの後結局どうなっちゃったんだろう。
人の姿を保てなくなってしまったのかな…元気ならいいんですけどね。
実は最初、話を聞いてくれないケルアッハ院長にヤキモキしていた…
心配でつい強く危ないことをするなと言ってしまっていたのが真相なんですが。
でもそんな院長が生き別れたブレンダンくんに生きてまた会えて嬉しそうだったのに普通に感動してしまいました。
再会してくれて嬉しかったなあ。
コンパクトですが、すごく話に厚みのあるいい映画だったなと思います。
あと絵柄が素朴なんですけどスタイリッシュで始まった時からすごくいいなあ!ってビックリしました。
森とかもまるっきりデザインでカッコいい。
どのシーンで止めても美しくて、また見直せるように欲しくなってしまった。