マダム・プティ読んだ!【漫画感想】
1920年末、たった十六歳の主人公万里子ちゃんは実家の借金のために三十歳も年上の男性俊さんのもとに嫁ぐことになりました。
とはいえ、小さなころから憧れていたお相手で、万里子ちゃんは正直なところ胸をときめかせていました。
しかしながら新婚旅行で乗ったオリエント急行の車中で、なんと夫の俊さんが殺人事件の被害者となってしまい…って感じ。
つまり、万里子ちゃんはいきなりたった十六歳にして未亡人になってしまったのです。
たまたまオリエント急行に乗り合わせていた藩の国の第二王子ニーラムさんが万里子ちゃんを何かと気にかけ二人はひかれあうのですが。
…困難多っ!なのです(笑)
二人には愛だけがあり、後は生まれた国も、育った環境も、価値観もハチャメチャ異なっています。
しかし数々の試練に打ち勝ち、愛が結実するわけです。
本人たちも含め、たくさんの人の苦しみや悲しみやややもするとグロテスクともいえるような運命と共に…
先生の書くお話はいつも、もがいたり憎んだりの悪い感情と同時に幸せもあり完璧な形でなくても最後にはそれを主人公がしっかり掴んでくれるので救いです。
苦しいけど前向きで悲しみに落ちてしまわない、というか。
上手くいくなら少女漫画だよ、ってことかもしれないけど少女漫画だからいいのです。
そして先生の絵は本当に笑顔がいいんです。
作品を読むたび、人生はこうあってほしいって結構本気で思ってしまう…
明るい気持ちになれる!
おススメです(*^▽^*)v